Everything but the girl / Acoustic
エルビス・コステロのAlison のカバー曲を聴いてアルバムを知った。「Acoustic」ってアコギ弾きとしてはが妙に気になるタイトルだ。このバンドの名前はずいぶん前から知っていたのだけど、あんまりちゃんと意識して聴いたことはなかった。でもなんかふわっとして気持ち良い。
20年くらいの活動歴の中で、結構スタイルを変えてきたバンドのようなのだけど、彼らのスタイルを語るジャンル名のひとつに「ソフィスティ・ポップ」という言い方があるらしい。
ウィキペディアの説明では、「ソフトロック、アコースティック、ジャズ、ブルーアイドソウルなどの要素を取り入れた上品さを兼ね備えるポップス」と書かれていて、とても的確で良い説明だと思う。彼らの曲を聴いているとまさにこれ。上品な気持ちよさ。
ウエストコーストや南部の泥臭い音楽が好きなのだけど、その一方で、こういう泥の気配が少しもない、きっちり掃除も行き届いて、空調もしっかり効いてますみたいなこういう感じも良い。
このアルバムはコンピレーション盤で、未収録曲、過去曲のセルフカバー、他のアーチストの曲のカバーなど、どれもアコースティックアレンジの曲を集めたもので、シンディーローパーのTime after time とか、トム・ウェイツの曲なども入っている。
日々の暮らしに疲れた時の癒しのひと時に最適な1枚だ。