Nice Music! That hits the spot!

良い音楽との良い出会い。それは生涯追求し続けたいテーマ。

E.C. Scott / Masterpiece

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この人については、日本でのCD等の発売歴は無いようで、Webを見ても日本語で読める情報がほとんどない。この名前でググると、一番上に出てくるのは、「EC Scott」というアメリカの化粧品オンライン販売サイトだ。

E.C. Scottは、カリフォルニア・オークランド出身、1951年生まれということなので、アレサ・フランクリンより9歳年下。アレサも手掛けた音楽プロデューサー、ジェリー・ウェスクラーが「神に正直なソウルシンガー(one honest-to-God soul singer)」と評したという記録がある。「神に正直な」という形容詞がどういうニュアンスなのか、彼らと宗教観を共有できてない我々にはいまいちよくわからないのだけど、概ね人の心を揺さぶり、あるいは深い癒しを与えることができるシンガーというようなことなのだろう(かなり勝手で大雑把な解釈だけど)。

音楽的には、なんというのかいい意味でむき出しのソウル感のようなものがなく、適度に今風な、都会的な感覚が入ってる感じがして、何かとても僕の身体と心に馴染んでくる。

それでいながら、honest-to-God というのかどうかわからないが、音楽の魂を心と身体にたっぷり秘めている黒人女性シンガーの持つあふれ出る音楽愛・人間愛のようなものは十分に感じられる。

彼女の良さを力説する僕にある友人が、「まあでも、いわゆるアレ系でしょ?」と、つまりアレサに代表される、ソウル・ディーバというのか、歌姫というのか、あの手のグルーピングの人でしょ?ということを言われてしまったのだけど、確かにあのグループの中にはいる人ではある。それでも他の誰とも違う何か、うーん、ここが言葉にできないのがもどかしいが、何か一層僕の心の奥に染み込んでくるようなシンガーなのだ。