Nice Music! That hits the spot!

良い音楽との良い出会い。それは生涯追求し続けたいテーマ。

Counting Crows / Big yellow taxi

f:id:abetomoy:20200421112155p:plain

ジョニ・ミッチェルが1970年に発表した楽曲のカバー。カウンティング・クロウズというのは、1991年にサンフランシスコで結成されたバンド。ウエストコーストのロックを正しく引き継いでいる感のあるバンドだ。

YouTubeでは、彼らのこの曲のPVが見られる。ニューヨークでロケしたもので、あのイエローキャブが印象的に出てくる。そんなことから、この「Big yellow taxi」っていうのはイエローキャブのことかと思ってしまうのだけど、ジョニ・ミッチェルは、自然を破壊してリゾート施設建設のために動いているブルドーザーのことを暗喩しているらしい。(そういえば、キャタピラーでもコマツでもその他の会社でも、世の中のブルドーザーのほとんどは黄色に塗られている。なぜだろう?)

この曲は、バケイションを過ごそうとして行ったハワイで迎えた最初の朝、ホテルのカーテンを開けて広がる大自然を眺めた時に、その視野の中に、ブルドーザーが自然を壊してリゾート施設の駐車場を作っていたのを見て受けたショックの気持ちを歌ったものらしい。

このカウンティング・クロウズは、全体的には朴訥というのか、もっと言うと粗野な感じなのだけど、この「Big yellow taxi」は、少しジャジーな女性コーラスの感じも含めて、何かちょっと洗練感が感じられるアレンジで、アルバム全体で感じられる朴訥・粗野な彼らも良いのだけど、この洗練感がこれはこれでとても良い。

なので、これもアルバム推し(上の写真は、この曲が入っている「Hard Candy」というアルバム)でも良かったのだけど、曲推しとしたい。